関東甲信地方は梅雨明け
6日、気象庁から「関東甲信地方は梅雨明けしたとみられる」と発表がありました。平年より15日早く、昨年より19日早い梅雨明けです。1951年の統計開始以来、4番目に早い梅雨明けとなりました。ちなみに、最早記録は、2001年の7月1日です。
そもそも、梅雨明けの明確な判断基準は何か?
気象庁は「梅雨」を、「晩春から夏にかけて雨や曇りの日が多く現れる現象、またはその期間。」と定義しています。
実際には、気圧配置や気団の様子をみて、「梅雨らしい気圧配置」が終わって「盛夏らしい気圧配置」になったときが梅雨明けではないかと判断しているらしいです。
気象庁は昔も今も「梅雨明け宣言」をしたことがない?
気象庁の「梅雨入り(明け)の発表」を、「数日から一週間程度の天候予想に基づき、地方予報中枢官署が気象情報として発表する。情報文には予報的な要素を含んでいる。「梅雨入り(明け)の宣言」は使用しない。」と定義しています。
では、なぜ「梅雨明け宣言」なんてものがあるのか?
それは、マスコミが勝手にそう言っているだけなんです。
「発表」を勝手に「宣言」という言葉にすり替えたんです。
「視聴者」というお客さんには、わかりやすい売り文句が必要ですから。
ちなみに、梅雨の入り明け情報が正式に発表されたのは、1986年になってから。
当初は、日にちを決めて発表していたのですが、
何せ自然相手なだけに、明確な日にちを特定することができないとの理由から、
1997年になって「何日ごろ」と幅を持たせた表現に変更し、毎年発表されています。